台風対策を知っているかい?
北海道はあまり台風の影響を受けない。
大概、北海道に上陸する前に台風は温帯低気圧に変わる。
子供の頃は台風の恐ろしさを知らないため。
休校のニュースを聞いては、本州の人は休めて良いな、 羨ましいと思っていた。
本州に来て、台風の経験はしているが、 身を持って怖い経験をしたことはない。
今回バイクを所持してから、初めて関西に台風が直撃する。
ネットを色々見ていると、 台風対策を全くしていないことに気付き、急に不安になった。
台風で雨が降り始めている深夜0時。
上下レイン仕様でフードを被り、ガイロープ( テントやタープを固定するロープ)を片手に持ち、 バイク駐車場に向かう。
我ながら、深夜にかなり怪しい風貌だ。
ネットで情報を得た、 バイクのギアをニュートラルからローに落とす。
フロントブレーキは、輪ゴムでぐるぐる巻きにし、 フロントタイヤをロックする。
Z125PROはサイドスタンドタイプで、 左ハンドルを切ってハンドルロックしてあるので、 動かないことを再確認。
バイクカバーは帆と同じで、台風により倒れやすくなるとのこと。
カバーは外した方が良いとのことだが、 Z125PROを雨に濡らしたくない。
バイクカバーの上からガイロープで縛る。
1本縛るも、まだ風がバイクカバーに入る隙間がある。
家に再度ガイロープを2本取りに戻り、バイク周囲を横に2ヵ所、 縦に1ヵ所縛り。
カバーが帆にならないようにする。
深夜に怪しい行動を取り、近隣の人に通報されないかヒヤヒヤする。
本当であれば、壁側に左へ傾けて設置したいのだか。
環境が整わないので、諦める。
帰宅後もZ125PROが倒れてないか、 ハラハラしながら眠りにつく。
翌台風直撃日は有給休暇にし。
布団乾燥機や洗濯機、掃除機など家電と戯れながら、 バイクの安否を考える。
夜20時過ぎて、台風が日本海へ移動。
Z125PROの様子を見に行き、無事であることに安堵する。
途中、野ざらしの自転車は、みな倒れていた。
台風のエネルギーは半端ない。
看板が落ちてケガをする人もいるので、 台風時はジッと家から動かないことが必要になる。
台風は我慢を覚える訓練の一つにもなると学んだ。