交通違反 ダメだこりゃ
私は車の免許を取ってから、ずっとゴールド免許だった。
車に乗っていた頃は高速を飛ばすのが好きで、 スピード狂の節があったにも関わらず、運良くゴールドできた。
助手席に道案内の父親、後部座席に母親、運転手が私だった。
ナビもついているのだが、 父親の方が道を知り尽くしていると言い張り。
父親の指図を真に受け、高速の入り口を間違え、反対方向へ。
北海道は警察がねずみ捕りをしている場合、 対向車はパッシングをして教え合うことになっている。
情報共有のお陰で、 ねずみ捕りをしていることは事前に知っていた。
周り皆減速し、大人しく高速を走行する。
何故かサイレンを鳴らし、私が運転する車が止められた。
何もしていないのに不思議だ。
警察官がすまなそうに、後部座席を指差し、 シートベルトをしていないことを指摘される。
母親が携帯をいじるのに邪魔だったため、シートベルトを外し、 それが警察官の目にとまってしまった。
よく外から見えたなと感心するも、我が母親ながら、おのれー! と思ってしまう。
初めて交通違反で捕まった。
違反点数は一点、罰金はなし。
3ヶ月無事故無違反なら、0点になると。
「でもゴールドでは無くなるのですよね」と聞くと。
「そうですね」と、 あっさり返答される。
ずっとゴールド免許だったことを伝えるも。
「そうなんですねー」と、 爽やかな返しだ。
どちらかというと、免許証記載の住所、 福岡や大阪に興味を持たれる。
「福岡は転勤で住んでまして、今は大阪在住です」と説明するも。
「ご家族の転勤ですね?」
「いえいえ、私の転勤です。」
「はぁ、、」と。
会社が他県なのも、謎に怪しまれる。
面倒なので、名刺を渡そうと思うも休暇中なので、 名刺が手元にない。
北海道にいるのは帰郷だと説明しても、他県が沢山登場し過ぎて、 警察官は終始?マークが顔に浮かんでいた。
「連休中は事故が多いので、気をつけて運転してくださいね」と言われるも、警察官の方が脅威だ。
今回は父親が道案内を間違えなければ、 母親がシートベルトを外さなければ。
私が静内の桜を見に行きたいと言わなければ、 ゴールド免許のままだったのだ。
久々の帰郷は反省会となった。
私の免許証は普通自動二輪免許を取ると、ブルーになった。
教習所でゴールド特典の案内をされるも、 既にブルーになることが分かっていたため、居たたまれなかった。
現在、大型自動二輪教習で、 ブルーの免許証を教習の度に提出するのが本当に恥ずかしい。
ライダーとして、交通違反をしてはいけないと身を引き締めている。