大型自動二輪教習③ 混乱は続くよ、どこまでも
一本橋を物凄いスピードで走行してしまう。
ATはエンストしない利点もあり、通勤や通学で使うなら最強だ。
慣れれば楽しいのかもしれないが、今の私の力量では、ATに乗るなら車を選んでしまう。
AT体験の次は、いよいよ前回やり残した課題、 S字とクランクだ。
S字はクラッチでスピード調整をするように。
私はリアブレーキを使い過ぎで、バランスが悪いと指摘される。
普通自動二輪の時のS字は、2速とリアブレーキ調整で習ったことを伝えると、 どちらでも良いと言われる。
S字を走行後に、やはりクラッチを使えていないと言われ、 意識して使うも私は出来ていないと注意される。
どういうことだ??
クラッチ操作の認識が違う、 話し合いが必要だと指導員に言われる。
会議室かよと、教習中に良く出る悪い私が降臨する(勿論、心の中でだけだが)。
先程はどちらでも良いと言っていたが、良くなかったらしい。
(「ご飯、何食べたい?」
「何でも良いよー、決めてー。
えー、この店ー、あっちの店の方が良かったなー。」
何でも良い、どちらでも良いは、概ね嘘である。
よくある優柔不断な子との会話を思い出してしまう。)
半クラの可動域でのスピード調整が、今後の課題となる。
「一応、課題自体は安定しているし、タイムもクリアしている。
ただ半クラでのスピード調整を知らないのは問題なので、 大型教習を受けて良かったですね」と指導員に言われる。
「普通に乗れてましたけどね」と、 遠回しに反論するもスルーされる。
指導員は敵ではない。
指導してもらっているのだから、有り難く思わなければいけない。
バイクが好きだ、ただその一心で教習に挑み続ける。